ここは115727コロニー。

どうしてこんなことになっているのか分からない。
分からないけれど、目の前の光景は間違いなく、リアルの出来事なのだ。



「ふ、あ……アニキ……っ。やだ、よ……。」
「何が嫌なのですか響也。はっきりと言わなければ分かりませんよ?」
白い肌の持ち主の上に重なる褐色の肌の持ち主。互いに映え合う二種の色が眼前で揺れている。
けれどももどかしげに体をくねらせているのは熱を受け止めている褐色の肌だけ。もう一方は熱を捻じ込んでいるものの、それに伴わせる快感を与えずに、ただ美麗な笑みを浮かべているばかり。完全なる、放置状態だった。
似た顔の二人は呼び合う通りに兄弟だということを知っている。
兄は弁護士。弟は検事の法曹界では知らぬ人などいない、牙琉兄弟。
目端に涙を浮かばせ熱に浮かされた声を上げる弟を後ろから抱き、首筋に赤い舌を這わす兄は、その僅かな刺激にも体を震わす弟に満足するように愉しげに口端を釣り上げた。
「言いましたよね、響也。安易に他人を喜ばせてはならないと。」
「でも……それがぼくの仕事だからッ……あっ!」
「あなたが喜ばすのは私だけでいいのです。それ以外は適当にあしらってしまいなさい。そして……。」
「ひあッ!!」
兄の指が弟の中心に手を掛け強く握る。激しい衝撃が走り、悲鳴のような声を上げ弟は体をしならせた。
「私の言うことを聞くいい子になるのでしたら、私もあなたを……喜ばせてあげますよ?」
耳元で囁かれる声に、弟は体をふるりとさせ、ぎこちなく視線を送る。
「ア、ニキ……。」
間近でぶつかり合う二つの青。その瞬間、情欲の熱が火を点した。
「言うこと、聞くから……。お願い……。シて……アニキ……。」
つう、と伝い落ちた涙を、兄が甘い口付けで優しく受け止める。
愛しいものを見るように細められた瞳とは裏腹に、足をしっかりと抱え上げると再奥を狙い突き上げ。弟のモノを握っていたその手を上下に激しい愛撫を与え始めた。
「んあッ!あっ、ああッ、アニキ!アニキッ!」
もどかしさから一変、思考回路までもが遮断されるくらいに狂おしい快楽に、弟は兄を求めて喘ぎを上げる。
「愛していますよ、可愛い響也。さあ、もっといい声を聞かせて下さい。私だけに……。」

一層熱に揺蕩うその声はまるで美しい音楽のように、甘く深く115727コロニーにまで響き渡ったのであった。

文:ハナウタさん
絵:凪

090317

※115727はハナウタさんのコロニー番号
響也可愛いーーーーっっ
ぼくの仕事(星降る夜空)をちゃんとしているだけなのにねっっvvvv

よくわからない人は「コロプラ」をやればいいと思うよ(笑)
一応このへんの流れからきてます。
そして今回もヤッチマッタナー →重いよ…!