五巻  右近と再会


「そろそろ、わしの許へ、もどってもよいであろう。どうじゃ?」
右近は、こたえぬ。
「それとも、真田の家の者にならず、兵法者になるが望みか?」
信幸の側へ来て、こちらを見た鈴木右近の両眼が泪に光っている。
「殿…」
「む?」
「私めを、おゆるし下されますので?」
「ゆるすもゆるさぬもない」
「は……?」
「はじめから、ゆるしておるわ」




どうやら昔の白うさぎとはうってかわって別人のように強くなって現れた右近ですが、でも絶対、かっこいいはず! どんな修行をしたのやら…。
しかし、於順の事を言われると言葉に詰まったり、いきなり目をウルウルさせる(↑)あたりまだ可愛いと思いましたー(笑)