五巻  佐助


あの芋がゆを作って無言でさし出してくれたちっちゃかった佐助も、この巻で15歳になりました。 再登場のときはまだまだ少年でかわゆい。



佐助は角兵衛の病間の床下へ這い込み、頭上から聞こえる主従の会話を聞き取ることが出来た。
(とうとう、生き返ったな、角兵衛さまは…)
ほっとするおもいもあったが、同時に、
(角兵衛さまのようなお方がいては、御家のためにもならないし、百姓たちも困る…)
残念でもあった。



角兵衛は個人的には好きになれないんですけど、彼が出るといろいろおもしろいことになるので そういう意味では好きです。
佐助が角兵衛に投げつけたのってけっこうな石だと思うんだけど、マジでよく死ななかったなー。 で、角兵衛をある意味「やっつけた」佐助だけど、それをおくびにも出さないところがまた良い。